2020年12月31日木曜日

猫鍋 ~年忘れの宴~


 




エアコンをガンガン利かせている部屋で、寒そうに背中を丸めている愛猫の為、猫宅の居候が【マルカンあったかヒーター猫なべ】をクリスマスプレゼントしました。過保護を忌々しく思っている野次馬はネギを付けろと唆し、猫鍋で一杯やろうと目論んでいます。

 

蛇足ながらお年玉として猫炬燵も設置しています。都会の寂しさが伝わります。



2020年11月4日水曜日

田舎猫

 飼い主共々北九州生まれです。
赤ちゃん猫の時から肉親の愛を知りません。小っちゃい時から一生懸命油断なく気を張って、飼い主に負けないよう暮らして来ました。

幼猫期にプレゼントされた郷土の誇り火野葦平に因んだ河童のヌイグルミ3匹が大のお気に入りで、咥えて2段ベットの上に登ったり、飼い主の帰宅が遅いと玄関に運んで河童三匹と並んで待つ様になりました。

目の前で指をくるくる回すと、だんだんと目が寄ってきてパクっと指先を噛みます。
それがまた可愛いのだそうです。

2020年10月31日土曜日

ヤム

 

トムという名のシャムネコと長く暮らしていましたが不意にいなくなり、窓を開けて眠る夜が続きました。何度占っても、帰ってくると卦が出るのですが、何か月も経ち諦めた朝、御近所さんがお宅の猫が郵便局の裏に倒れていると知らせてくれました。息子と走って行きました。奇麗なままコの字で冷たくなっていました。抱いて帰りながら二人で涙ボロボロ。
写真のヤムは、その後長い年月が経ってから息子が市の保護センターから引き取った子です。センターに2匹保護されていたうちの1匹で、もう1匹のほうがかわいく見えた係員の方が「こっちですか?」と問い返しました。
東京在住の息子は、ペット飼育可のマンションにワザワザ移り、噛みつかれ、引っかかれながら、猫に気に入って貰いました。トムの次だからヤムだそうです。姓の次にミドルネームが最初は一つだったのが、今は二つ付きます。「姓」「とても」「かわいい」「ヤム」だそうです。

2020年10月2日金曜日

雪月花 月が一番


学校に行っていた頃、漢文の藤田先生から【月 天心を渡る】という美しい言葉を習いました。以来、忘れたことはありません。荒城の月は愛唱歌です。もう声は出ませんけど。

宇宙開発が進むと、月や他の星たちも地球の様になるのでしょうか。美しいお月様を観る事のできる世代で良かったなどと擦れた事を思いながら、月の光は隈なくて秋風が身に染みました。


 

2020年9月5日土曜日

30年の馴染 我が家の家守【ヤモリ】




夏、小さな2匹が走ったり、3匹が縄張りを争い、文字通り三角関係でくんずほぐれつの修羅場をこの窓で演じたりしてくれます。代は何代変わったのでしょうか。家族の楽しみでもあります。虫が寄るように明かりを終夜灯して応援しています。

2020年7月26日日曜日

紫陽花


雨にも負けず、たわわに大きく咲いてくれた紫陽花の花を、来年の花芽のために惜しみながら切っています。
剪定の時期が遅れたため花が色変わりして前にも増して素敵なので生けてみました。
元の色は真白です。

初物のサツマイモ


八百屋さんに新芋が出ていました。鹿児島産です。
お八つにはこれ位の大きさが丁度良いです。一口食べてはお茶を飲み、初物を楽しみました。
粉吹き芋でほんのり甘くて美味しかった。

2020年6月12日金曜日

コロナウイルスに怯えて





二月半ばから、休館しています。妹と二人してお雛様を飾り、準備万端整えたのに残念です。

今、北九州市は揺り戻しというか第二波に襲われているようです。

詳しい人【私より】によると、収まり消えることはなく、我々はワクチンや免疫の向上でこのウイルスと共に生きていく事になるようで、例えばインフルエンザウイルスのような存在になるだろうということだそうです。

閉じこもるうちに、花の季節はめぐり、アジサイが咲いてくれました。昨夜来の雨で地植えのアジサイは露を含み倒れてしまいました。ベルガモットも散り始めています。

穏やかな季節の移り変わりを祈念しています。

2020年2月21日金曜日

お伽噺


琴、鼓、笛などと同様に三味線も重要なお稽古事でした。



浦島太郎と乙姫様、両脇の侍童達は魚の冠を付けています。


雀のお宿です




巴御前です。鎧を着用していますが雛祭りには神功皇后と共に飾られました。
武勇に優れ、木曽義仲と共に戦ってきましたが、最後の合戦の時、義仲から『木曽殿は、いまわの時に女連れであったと云われるのは口惜しい』と諭され泣く泣く立ち帰り、木曽殿や一族郎党の菩提を尼になって弔ったそうです。

竜頭の船の角が折れてしまいました


浦島太郎です。乙姫様が竜頭の船に乗り、天の川を渡る様子です。残念ながら竜の角が片方落ちてしまいました。



宮中の七夕祭り【乞巧奠(きっこうでん)】です。和歌を詠み、蹴鞠をし、酒食を頂き、無礼講で一夜を過ごしたそうです。
冷泉家が国立劇場でこの様子を再現した時、上皇陛下と美智子上皇后陛下お揃いで鑑賞されたそうです。



宮中の舞



宮中に舞いは沢山ありますが 胡蝶の舞と鶴亀の舞です。





狆を引いた官女はよく見ますが、牛(六白牛)を引く官女は珍しいと思います。
吉宗将軍の頃に象や虎と共にホルスタインなどの大型動物も輸入されたそうですが一般の目に触れることはなく、明治28年ごろミルク、バター、チーズなどの普及のために多くのホルスタインが輸入された際には、黒毛和牛しか知らなかった国民達は、ホルスタインに六箇所白い所があることから六白牛と呼んだそうです。


個性的なお顔の仕丁さんたち

8回目の雛祭りです

200年近く経ったお人形さん達は、棚や箱から出し入れする度に、少しづつ崩れていきます。

だから今年は小さなお雛様を飾ることにしました。簡単に飾れると思っていましたが、やはり二人がかりで1日3時間作業して4日かかりました。











戦後すぐのこけしのお雛様です。物資の乏しい中、子供を思う心が丁寧に細やかに表現されています。